Natural History

Sunday, September 03, 2006

肝腫瘍の病理

9月2日に第91回腹部エコー研究会出席(小石川・東京)、ミニレクチャーとして国立病院機構 千葉医療センターの中野雅行先生の肝腫瘍の病理が開催されたので、拝聴した。
これによると肝腫瘍の病理学分類と用語に混乱があったので、1995年にIWP分類という用語の統一がなされたそうである(Terminology of nodular hepatocellular lesions. International Working Party.Hepatology. 1995 Sep;22(3):983-93)。さてこの国際分類は、肝臓についての英語の論文を書く際には、世界共通の概念として必ず引用すべきとのことであり、なるほど学術専門雑誌にはIWP分類を使用したとの論文が散見される。しかしネットで探してみたのであるが、原典のHepatologyが引用されているだけでなかなか、その分類がネット上では見つからなかった。Krinsky G.Terminology of hepatocellular nodules in cirrhosis: plea for consistency. Radiology. 2002 Sep;224(3):638. にその引用が少し掲載されていたが、1995年当時はまだWindows95が発売されたばかりでIEがやっとできあがった(IE ver1.0は同年8月発表)時代なので、ネットにないのも無理はないのだろうか? 明日図書館にいって原典をあさろうか?

Thursday, August 31, 2006

9月1日 防災の日にちなんで

以下は昨日8月31日17時18分頃の首都圏で起きた地震のデータである.
震源地
千葉県中部
発震時刻
2006/08/31 17:18:19.03
緯度
35.632N
経度
140.024E
深さ
76.6km
マグニチュード
5.2

明日が防災の日,すなわち1923年(大正12)9月1日11時58分に伊豆大島付近、相模湾で 発生した地震。マグニチュードは7.9の関東大震災から数えて今年で83年経ったのである.小生は地震が起きるといつも防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網にアクセスして上記のごとく地震のデータをゲットしている.さて同ホームページの研究成果の中で注目されているものの一つに,2006年1月の東海地域における移動性スロースリップ及び深部低周波微動 がある.この報告の作者は同研究所の研究員,小原一成先生であるが,先生はScience誌にNonvolcanic Deep Tremor Associated with Subduction in Southwest Japanという論文が掲載されたことで有名な先生である.小原先生はDeep Tremorすなわち深部低周波微動がモホ面[地殻とマントルの間の不連続面]に近い深さ30キロ付近,海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込む付近でおきていること.またこれは約数週間続くこと.南海ー東南海地域に観測できることと,この現象はスラブ(大陸プレートの下に沈み込んでいる海洋プレート)の脱水による液体生成が原因であることなど,同論文で明らかにした.地震の基礎的知識については,前述の防災科学研究所の地震の基礎のページにくわしく解説されている.

地震のことについてしらべているとひとつ妙なデータがあった.それは, 西南日本に発生する深部低周波微動の活動概況 (update : 2006/09/01)なかで,8月30,31日の東海地方の深部低周波微動の活動時間回数がやけに多いことである.前回2006年1月に活動が活発になったときも問題になっており.今後注目すべきデータではないのだろうか?深部低周波微動についてはまだメカニズムがはわっていないので,なんともいえないのだろうか?

Natural History - 博物学

このブログは,世の中の出来事を博物学的に解析し,検討するサイトです.
欧米に旅行などで,行くと自然科学に関する,実にさまざまな展示がなされている
博物館が多々あります.たとえばシカゴのフィールズ博物館など.
また歴史的遺物に関しても,建物や遺跡をそのまま移動してきてしまった(倫理的問題は
さておいておきますが),巨大な博物館があります.例えば,ロンドンの大英博物館や
ベルリンのペルガモンン博物館島などが有名です.
残念ながら日本には.これほど巨大な博物館はないようですが,それでもお台場の科学未来館や
千葉の国立民俗学博物館,東京国立博物館など,近年日本においても充実した博物館がみられるようになってきました.これらの博物館は,人類の歴史と文化の象徴であり,子供達の教育や未来を示す意味で,過去や地球全体を見回す意味で大変重要な教育・研究の場であると考えます.
このブログでは,これら科学と歴史全般から生まれた博物学について,世の中でおきているトレンドをふまえてコメントしていきたいと思います.